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【47都道府県調査の限界】なぜ社内PCからの検索だけでは「不正出稿」を見逃すのか?

【47都道府県調査の限界】なぜ社内PCからの検索だけでは「不正出稿」を見逃すのか?

リスティング広告を運用する企業にとって、自社のブランド名やサービス名(商標キーワード)は、最もコンバージョンに近く、大切にすべき資産です。しかし、その「聖域」とも言えるキーワードに、競合他社やアフィリエイターが不正に広告を出稿するケースが後を絶ちません。

「うちは毎日チェックしているから大丈夫」
「社内で検索しても他社の広告は出ていない」

もしそうお考えであれば、非常に危険な状態かもしれません。なぜなら現代の不正出稿は、高度に進化しているからです。

本記事では手動チェックによる商標監視がなぜ限界を迎えているのか、そのメカニズムと解決策を解説します。

自分のパソコンで表示されない広告出稿は、日本中で表示されていないのか?

多くの広告担当者は、出社後や業務の合間に自社キーワードで検索を行い、掲載状況を確認しているはずです。
しかし、GoogleやYahoo!の広告配信ロジックを逆手に取れば、特定の人物にだけ広告を隠すことは容易です。

地域ターゲティングの罠

リスティング広告には、配信対象を特定の地域に限定する「地域ターゲティング」機能があります。不正出稿者はこれを利用し、「広告主の本社がある都道府県だけ」を除外して広告を配信します

例えば、貴社が東京都に本社を構えている場合、不正出稿者は配信対象から「東京都」を除外し、「神奈川県」「埼玉県」「千葉県」あるいは「大阪府」「福岡県」などに限定して広告を出します。この場合、貴社の社員が東京のオフィスでいくら検索しても、不正広告が表示されることはありません。

結果的に広告担当者としては【他社による不正出稿は存在しない】という結論に達します。

競合他社が東京を除外して他都道府県で配信をしている場合

47都道府県を人力・目視で確認するコストの現実

もし地域ターゲティングを掻い潜ろうと思えば、プロキシサーバーを介したり、各地の拠点スタッフに依頼したりして、全国47都道府県の掲載状況を一つずつ確認しなければなりません。

確認項目 手動チェックの課題
調査範囲 全国47都道府県。主要都市だけでも膨大な量になる。
デバイス PCだけでなく、スマホ(iOS/Android)での見え方も異なる。
検索回数 1地域につき複数回。時間帯を変えるとさらに倍増。
工数試算 1日3回、全国主要5都市をチェックするだけで毎日1時間以上。

あなたが寝ている間に「利益」が奪われている:時間帯とデバイスの盲点

不正出稿者は、監視の目が届かない「隙」を執拗に狙います。彼らが最も活動的になる(=出稿が多くなる)のは、企業の「営業時間外」です。

深夜・土日の「無法地帯」

多くの企業は、土日祝日や深夜には広告運用担当者が不在になります。不正出稿者はこのタイミングを正確に把握しています。

  • 金曜の夜から月曜の朝まで
  • GW、お盆、年末年始などの長期休暇
  • 担当者が寝静まっている深夜1時〜4時

こうした時間帯にだけ広告を集中投下することで、担当者に気づかれるリスクを最小限に抑えつつ、効率的に成約(コンバージョン)を掠め取っていくのです。

デバイスによる出し分け

「PCでは正しく自社広告が出ているが、スマホで検索すると競合が上にいる」というケースも増えています。
現在、BtoCビジネスの多くはトラフィックの7〜8割がスマホです。
不正出稿者はあえてPCを配信対象から外し、スマホユーザーだけをターゲットにすることで、オフィスのPCでチェックしている担当者の目を欺きます。

不正出稿者が使う「プロの隠蔽工作」

単なる地域や時間の絞り込みだけでなく、さらに高度な「隠蔽技術」が使われることもあります。

IPアドレスによる除外設定

広告主の会社や、運用を委託されている広告代理店の「IPアドレス」を特定し、そのネットワークからのアクセスに対してのみ広告を非表示にする設定です。
これにより、社内ネットワークから検索している限り、不正は100%見つかりません。

リターゲティングとCookieの悪用

一度その広告をクリックした、あるいは特定の行動をとったユーザーに対してのみ広告を出す、あるいは逆に「何度も検索しているがクリックしないユーザー(=調査担当者の可能性が高い)」を配信対象から除外するロジックを組むことも可能です。

「人力チェック」を続けることで発生する3つの大きな損失

「ツールを入れる予算がないから、今は手動で頑張るしかない」という判断は、実はツール費用以上の大きな損失を招いている可能性があります。

① 広告費(単価)の高騰

商標キーワードに競合が参入すると、オークションの競争が激化します。
本来、自社名キーワードであれば10円以下で済むはずのクリック単価(CPC)が、競合との競り合いによって100円、200円と跳ね上がることがあります。これは、自社の広告予算が「不正出稿者のせいで無駄に消費されている」ことを意味します。

② ブランド価値と顧客の流出

「自社名」で検索するユーザーは、すでに貴社を知っており、購入意欲が非常に高い層です。
その最上部に他社の広告や、虚偽の内容を含むアフィリエイトサイトが表示されることは、ブランドイメージを損なうだけでなく、本来得られるはずだった売上(LTV)を他社にプレゼントしているのと同じです。

③ 担当者の「高単価な時間」の浪費

マーケティング担当者のミッションは、より良いクリエイティブの作成や戦略の立案であるはずです。毎日15分〜30分をかけて「競合が出ていないか検索して回る」という作業は、付加価値を生みません。

人力チェック(目視)での確認とチェックメイト利用時の比較

項目 人力チェック(月間) 自動ツール(CHECKMATE)
作業時間 約10〜20時間(毎日確認の場合) 0時間(管理画面の確認のみ)
監視頻度 1日1〜2回程度 24時間365日
証拠保存 手動でキャプチャ・保存 自動保存

監視を「自動化」し、47都道府県を網羅する唯一の解決策

これらの複雑な隠蔽工作に対抗し、ブランドを守るためには、人間が検索するのではなく「システムが各地から検索する」仕組みが必要です。

チェックメイト(CHECKMATE)が提供する価値

当社のSaaSサービス「チェックメイト」は、まさにこうした「手動チェックの限界」を突破するために開発されました。

  • 全国各地のクローラーが巡回
    47都道府県の各地点から擬似的に検索を行い、地域限定の不正出稿を逃さず検知します。
  • 24時間365日のフルタイム監視
    深夜、早朝、土日祝日。担当者が休んでいる間も、システムが監視を行います。
  • 自動エビデンス取得
    不正を検知した瞬間、その画面をキャプチャ。ASPや広告プラットフォームへの違反報告にそのまま使える強力な証拠となります。

結論:見えていないことは「存在しない」ことではありません

デジタル広告の世界において、「自分の画面に見えていない」ことは、決して「不正が行われていない」という証明にはなりません。

不正出稿者は、あなたの想像以上に巧妙です。彼らの目的は、あなたの監視の目を避けながら、貴社の大切な見込み客を奪うことです。
「チェックメイト」なら、最短即日で貴社のブランドが全国でどう見えているかの可視化をスタートできます。

まずは、貴社の商標が今この瞬間、全国のどこかで悪用されていないか、一度「自動検知」の視点から調査してみることをお勧めします。

不正出稿でお困りの方は是非ご連絡下さい。

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